18年2月21日
袴田めら先生の「最後の制服」をまた読んだ。
積み本もまだたくさんあるってのにまた読んだ。
…やっぱりすごい。とてもいい。最高だ。
キャラクターとその関係性の儚さ・色鮮やかさに色々なものをこみ上げてしまう。
具体的な魅力といえば、まずは心情の表現にあるだろう。
メインキャラたちの揺れ動く、またはまっすぐな感情も魅力的だが、この作品で自分が一番心を動かされたのはバイプレーヤーの如月、そしてタマちゃんである。
上巻での「息の根が止まるまで」、下巻「熱病」での如月は素晴らしかった。清々しかった。
紅子にかすりもしないのは分かっているが、どうにか一瞬でも彼女の心を捉えたいという死にものぐるいの、しかし儚い愛。
卒業式での、すべての執着を捨てた全身全霊の愛の告白。
如月の突飛な振る舞いも、溢れんばかりの紡への対抗心も、そして紅子へのストーキングも…すべての行動の原動力が「紅子への愛」である。潔い、ストレートな、眩しすぎる感情を持った変態なのである。
これほどまでに潔く、彼女ほどかっこいいキャラクターというのはなかなかいない。
この作品を読み返す度に、彼女の感情をより尊いものと感じ、ときに涙してしまう。やはり袴田先生は神様だ…!
寝る時間が迫ってきたのでタマちゃんについて書けなくなってしまった。また明日にでも。
アドセンスじゃありません。アドゥレセンスでもありません。